牧之原・原子力防災センター供用開始 事故時、要配慮者避難

牧之原・原子力防災センター供用開始 事故時、要配慮者避難

 中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の事故により緊急事態となった場合に要配慮者が一時的に避難する「地頭方原子力防災センター」が牧之原市新庄に完成し、20日までに供用を開始した。受け入れ先などの準備が整い、円滑に避難が可能となるまでの間、周辺の介助を必要とする高齢者らが生活する。

 鉄筋コンクリート造りの2階建てで、延べ床面積は1476平方メートル。避難室8部屋のほか、管理室や備蓄倉庫を設けた。収容人数は261人で、1週間分の食料を備蓄する。放射性物質を除去して清浄な空気を室内に給気する陽圧化装置を備える。窓には放射線の遮蔽(しゃへい)能力が高い鉛入りのカーテンを取り付けた。

 国の原子力災害対策事業費補助金を使い、6億6千万円かけて建設した。牧之原市によると、体育館など既存の建物を用いない新設の放射線防護施設は県内初という。

 同センターの整備で、原発から半径5キロ圏の予防防護措置区域(PAZ)の市内要配慮者1215人のうち、716人分の一時的な避難先が確保された。市は今後、市相良総合センター「い~ら」付近に残りの499人分の施設を整備する方針。 静岡新聞社

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