「1人で数十~100匹」多頭飼育の崩壊、猫の収容数が急増 徳島県動物愛護管理センター「去勢や避妊をしてほしい」

引用元:徳島新聞
「1人で数十~100匹」多頭飼育の崩壊、猫の収容数が急増 徳島県動物愛護管理センター「去勢や避妊をしてほしい」

 徳島県動物愛護管理センター(神山町)で2019年度上半期(4~9月)に収容した猫の数が430匹(速報値)に上り、昨年度1年間の収容数の約1・5倍に達した。ペットの犬や猫が繁殖し過ぎて世話ができなくなる「多頭飼育崩壊」が背景にあり、1人で数十~100匹を超える猫の飼育を諦める事例があった。

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 センターによると、捨てられたり飼えなくなったりした猫の収容数は17年度330匹、18年度295匹、19年度上半期430匹と推移し、19年度に入って急増。収容猫430匹のうち246匹は殺処分された。このうち重病や攻撃性などを理由に譲渡が難しかったのは225匹で、21匹は助けられる猫だった。上半期の猫の殺処分数は18年度1年間の222匹と同規模となっている。

 全国的な課題となっている多頭飼育の崩壊が収容数増加の理由。7月には、100匹を超える猫を飼っている人の親族から「引っ越しをするので飼育できなくなった」との相談が寄せられたといい、センターは譲渡先を見つけるよう求めたが、実現せず、最終的にほとんどの猫が収容されることになった。

 多頭飼育崩壊に至るケースはさまざまだが、飼い主の高齢化や引っ越しなどの生活環境の変化、不妊・去勢手術への認識不足などが要因として指摘されている。動物愛護法を所管する環境省は本年度、厚生労働省と連携して都道府県や政令市などへの実態調査に乗り出している。

 猫は繁殖力が強く、雌猫は生後4~12カ月で子猫を産めるようになる。年2~4回出産し、1回に4~8匹を産む。センターは「今後、飼い主の高齢化によって多頭飼育の相談の増加が見込まれる。猫を飼う場合は去勢や避妊をしてほしい」と呼び掛けている。

 県は「県動物愛護管理推進計画」(19~28年度)で、重病などで譲渡が難しい犬猫を除く「救える犬猫」の殺処分数を、28年度までにゼロにする目標を掲げている。

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