函館・青函連絡船摩周丸が17年ぶりに離岸 乾ドックで船体塗装行う

函館・青函連絡船摩周丸が17年ぶりに離岸 乾ドックで船体塗装行う

 函館市青函連絡船記念館摩周丸(函館市若松町)が2月5日、船体改修工事のため17年ぶりに岸壁を離れた。函館どつく(弁天町)で25日まで塗装などを行い、3月2日までに元の位置に戻る。(函館経済新聞)

通常の手入れが困難な船体外周は塗装の損傷が激しくなっていた

 岸壁を離れるのは、同船を買い取った函館市がリニューアルオープンに向けて同社に改修工事を発注した2003年以来。3隻のタグボートにけん引され、9時ごろから約30分かけて函館港内を函館どつく前まで「航行」した。

 指定管理者のNPO法人「語りつぐ青函連絡船の会」によれば、安全にできる部分の塗装は職員とボランティアが随時行い維持管理に努めているが、足場を掛けることができない船体外側は塗装の傷みが激しくなっていたという。昨年4月からは摩周丸に隣接する海上に建設された大型客船用岸壁の暫定供用が始まっていることもあり、市は美観向上と維持のため、乾ドックでの船体塗装が必要だと判断した。併せて、2018年の台風21号で船体を係留するチェーンのうち1本が切れる被害もあったことから、この機会に4本全てを交換する。

 年間入館者数は、ここ数年6~7万人で推移する同館。アニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」に摩周丸が登場している影響もあってか家族連れの来館が多く、「女子鉄」などと呼ばれる女性の鉄道ファン拡大を反映して若い世代の女性客も増えているという。

 同会の事務局長を務める高橋摂さんは「来館者の半数以上が青函連絡船に乗ったことがない世代になってきた。当時を知る人を対象にした『思い出博物館』から、当時を知らない人にも伝わる『歴史博物館』への変革が必要だと感じる。まずは外観がお化粧直しして戻ってくるので、ぜひ遊びに来てほしい」と呼び掛ける。

 改修工事に伴う休館は3月5日までを予定。 みんなの経済新聞ネットワーク

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